2021/07/16

中学校での英語の授業で大変な事が起こっている! (2)

日本人がなかなか英語を話せるようにならないので、なんとかしなければと焦る文部省の気持ちもわかりますが、このような急激な教科書の改訂では、現場の先生方にとって大きな負担になるだけでなく、今まで以上に英語嫌いの生徒が増えてしまうでしょうし、小学校にまで広がりつつある学級崩壊という状況も増える恐れがあります。

今回改訂された新しい教科書に比べれば、今までの教科書では、アルファベット、挨拶に続いて、基本的な文法項目が一つずつ順に導入されていました。それでもbe動詞と一般動詞、主語の人称による動詞の変化、疑問文否定文の作り方など、日本語と全く違う概念を消化しきれずに、 英語嫌いになっていく生徒が毎年必ず出てきました。

高校になっていよいよ英語が苦手では済まなくなったと塾に通い始める生徒がよくいますが、その大半は、だいたい中1の2学期ごろからわからなくなって、2年になる頃には完全に諦めていた、と言います。 わからない、嫌いだと思い始めると、何を教えられても一切耳に入らなくなるものです。逆に、面白い、楽しい、好きだと思い始めると、どんどん吸収するようになります。小学校の英語が成績評価の対象になる、ということはいろいろな意味で危険です。小学生の年齢では、まだ文法のような抽象的な類推をする能力の発達していない子もたくさんいます。楽しい英語活動というだけなら嫌いにならなくてすんだのに、中学に入る頃にはもうすっかり英語は無理と思い込んでいる生徒が出てくるでしょう。

このような状況で、小学校の先生や塾で小学生を担当する先生の中には、「これからは小学生でも今までのような遊び半分ではダメだ、もっと宿題やテストも出して文法や単語をきっちり覚えさせなければ。」と考えている方も多いと思いますが、それは逆効果です。覚えなければならない単語や文法項目を増やしたり、それを小学生からテストして成績評価すると、楽しいはずの勉強が脅されて嫌々やる苦行になってしまいます。 それでも全世界がインターネットで同時に繋がり、ネット上の共通言語が英語である限り、英語を読み、書くだけでなく、聞く、話す力もますます重要になることは間違いありません。外国語がわかること、外国の人と話せることはもともととても楽しいことなのに、文部省はそれをつまらない、苦しい仕事にする方向に走っていくようです。ではどうしたらいいのでしょう?

その(3)に続く https://labo-english.com/中学校での英語の授業で大変な事が起こっている/

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